📝 NEC Express5800/T110i-S 背面ファン交換による静音化レポート
【⚠️ 初心者の方へ重要なお知らせ】
このファン交換は、サーバーの騒音を大幅に低減する効果がありますが、部品選びを間違えると正しく機能しません。特に、「4ピン仕様」のファンを選択することが非常に重要です!
2ピンや3ピンのファンでは、サーバーがファンの回転数を適切に制御できず、期待通りの静音化が図れないだけでなく、冷却性能の低下やエラー発生のリスクがあります。必ず「4ピン仕様」であることを確認してから購入・交換作業を行ってください。
🔧 構成概要
- 対象機種:NEC Express5800/T110i-S
- 交換部品:背面ファン → Delta FFB0812SH(必ず4ピン仕様を選定してください!)
- 仕様:DC12V 0.60A / 80×80×25mm / PWM制御対応
- 目的:アイドル時〜通常負荷時の騒音低減(高負荷時の騒音は問わない)
- 交換前の課題:純正初期搭載ファンの低回転時に発生する騒音
📷 交換後のファン画像
赤矢印のプラピンで固定されており、脱着には工具不要です。
【⚠️ 最重要!】
このファンは 4ピン仕様です。2ピン・3ピンファンではPWM制御(回転数自動調整)やRPM(回転数)検知が正常に機能しません! 誤ったピン数のファンを取り付けると、サーバーがファンの異常を検知して警告を発したり、最悪の場合、冷却不足でシステムが不安定になる可能性があります。購入前に必ず商品の仕様を確認してください。
購入リンク(参考):AliExpress(価格:約1000〜1200円)
📊 実測結果
- System FAN1:1461rpm
- System FAN2:976rpm(PWM制御による低速回転)
- 消費電力:安定領域 20W〜45W
- 騒音印象:体感で「ほぼ無音」/一部状況では完全無音と錯覚
ファン回転数推移グラフ
🎯 評価
| 評価項目 | 内容 |
|---|---|
| 静音性 | 視覚・聴覚ともに無音に近く、PWM制御が正常に働いている。 |
| 互換性 | 物理サイズ・電源・取り付け位置ともにExpress5800/T110i-Sに完全適合。 ※必ず4ピン仕様のみを使用すること。 |
| 冷却性能 | 低回転でも充分な通風を維持。発熱対策に支障なし。 |
| 運用安定性 | BIOS・BMCに干渉せず、電源供給も安定。 |
| 低音兆候 | 「壊れたか?」と疑うほどの静かさだが、RPMや電流値は正常範囲内。 |
🧪 テスト・確認ポイント
- ✅ 起動時にRPMが正常に立ち上がることを確認
- ✅ 回転センサー・通電応答に異常なし
- ✅ ログ監視により、長期運用での停止リスクは極小
【⚠️ 最も重要な注意点!】
交換するファンは、必ず PWM制御に対応した4ピン仕様を選定してください。市場には2ピンや3ピンのファンも存在しますが、これらはNEC Express5800/T110i-Sのシステムで期待される静音化や適切な冷却性能を発揮できません。
- 2ピンファン: 回転数制御や監視ができません。常に最大回転で動作し、静音化の効果が得られないか、または低速で固定されて冷却不足になる可能性があります。
- 3ピンファン: 回転数の監視はできますが、PWM制御による回転数調整ができません。結果として、静音化が難しくなることがあります。
必ず購入前に製品情報やコネクタ形状をよく確認し、間違いのないようにしてください。
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